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2013年10月16日 (水)

チベット学情報交換会(仮)

今度、新しい会を立ち上げることにしました。名づけて「チベット学情報交換会」(仮)。はなはだイケてない名称で改称の余地ありなのですが、当面はこれで行きます。

目指しているのは、チベット研究に携わる色々な分野の人から研究の話や最新のトレンドを聞き、相互理解を深める、という場の創設です。チベット研究と一言でいっても、実はかなり裾のが広いのです。先回の国際チベット学会で延べ600人以上が集まったことからも分かるとおり、今や世界中で沢山の人が、仏教、歴史、言語、文化、生態など様々な興味をもってチベット文化を研究しているのです。チベット文化にはそれだけ研究する事柄があり、またそれだけ重要な研究対象であるのです。

ところが裾野が広がり、関わる人が多くなった結果、あまりにも多くの研究や情報が氾濫しており、自分の専門以外のことはなんだかよくわからない状況になりつつあります。これは良くないですね。チベット研究はそもそも学際的性質をもっているものですから、今の状況はあまり良くないです。

というわけで、少なくとも日本の研究者が何をしているのかということ、各分野の現在の関心ごとが何かということをお互いに情報交換する場をつくろう、新しい研究プロジェクトがそこから生まれちゃったりして、と妄想を膨らませた結果、このような妙な会を立ち上げるに至ったのです。

それって、今まである学会との違いは何なの、というツッコミがあるかと思います。相違点はズバリ、難易度です。ちゃんとした学会では、最先端の研究や最新の情報を得ることができます。しかし如何せん内容を理解するのが難しい。専門分野であれば何とかついていけますが、よく知らない分野になるとお手上げのことがままあるのです。

かといって、一般の講演では物足りない場合もあります。もう少し知りたいんだけど、と思うことが私にはよくあります。例えば、xxの研究をする上で絶対押さえているべき文献はどれだ、や、どの説が最有力なのか、ということはなかなか講演では得られませんね。

要するに、ちょうど中間の場がないのです。大体そういう情報交換は飲み屋などで行われたりするのですが、お酒も入っているので忘れちゃったりして、「あのとき何か重要なこと聞いたなあ」という印象だけで終わったりすることもしばしばです(そもそも私は飲めないのですが)。

じゃあ、シラフでやっちゃえばいいんじゃないか、ということです。言ってしまえば、学会未満飲み会以上ですね。

第一回目は11月17日、日本チベット学会に引き続き、高野山大学で行われます。名称も含めて今後どうなっていくのかよくわかりませんが、とりあえず走り始めてみようと思っています。

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第一回チベット研究情報交換会

日時:2013年11月17日(日)13:30〜15:30
場所:高野山大学本館2F 第3会議室

 

・山本達也(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 客員研究員 /NIHU 研究員)
「音楽から難民社会を見るということ、   あるいはチベット関係サブカルチャー理解の脱構築」

・安田章紀(京都大学こころの未来研究センター研究員、京都女子大学非常勤講師)
「私のチベット研究̶ー回顧と展望」

・星 泉(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 准教授)「今、チベット映画が熱い!」

---プロジェクト紹介---
・海老原志穂(日本学術振興会特別研究員 (PD/ 東京外国語大学)
・別所裕介(広島大学大学院国際協力研究科 助教)

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