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2015年1月

2015年1月18日 (日)

敦煌學國際學術研討會・京都2015

『敦煌學國際學術研討會・京都2015』が京都大学で開催されます。

場所:京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールI・II
日時:2015年1月29日(9:30-18:30)・30日(10:30-17:00)

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予約不要・聴講無料
「二十世紀初頭、京都において「敦煌学」という新たな学問分野が日中学者の協同によって打ち立てられた。而来、敦煌学は深化発展し、近年は日本古写本との比較研究が進められるに至った。敦煌学が始まって百有余年、今この京都の地にて国際会議を開催し、敦煌学の意義を問いなおす。」

2015年1月17日 (土)

敦煌再訪

去年の年末、再び敦煌莫高窟で調査をしました。

何人かの敦煌学研究者たちのチームで毎年行っている、年末恒例となりつつある調査旅行なのですが、今回は参加者も最多でした。
調査のターゲットは、莫高窟を始めとする石窟寺院に描かれた寄進者の絵や、参拝者の残した落書きです。それらを調査することによって、敦煌地域の多言語文化の様相を浮き彫りにしようというのが狙いです。実際、漢語だけではなくウイグル語、モンゴル語、西夏語、チベット語を始めとして、様々な時代の様々な言葉・文字の落書きが残っています。パスパ文字やシリア文字、ブラーフミー文字、アラビア文字なんかもあったりします。
チームは各言語の専門家の混成部隊です。各自の専門言語・関心に従って調査をしますから、窟に入ると蜘蛛の子を散らすようにバラバラの方に向かい、一心不乱に落書きを探したり壁画に貼り付いてスケッチをしています。何年も調査をしていますから、各自が自分の仕事を心得ていて、傍からみているとなかなかの壮観です。
私が見ているのはチベット語の文です。大抵の場合は参拝者の落書きなのですが、時々石窟を修理した人の重要な書き込みがあったりして油断は出来ません。ところが面白いのは、それらチベット語の落書きは、書き手がチベット人ではないのです。書き手はどうやら漢人やウイグル人、西夏人などで、彼らがチベット語を使って落書きをしているのですね。では、そのような傾向にはどんな歴史的背景にあるのか、その他の叙述史料や文書史料と組み合わせて、探っていく必要があります。
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